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◆◇─ブランディングメソッド
(企画のココロ・メルマガ改訂版)第002号─◇◆
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ブランディング・プロデューサー:奥本健司
■この記事の内容
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*中小企業の経営者や企画担当者、個人店の方、
そして地方や田舎の情熱人の皆さんを支援するものです。
共感されるブランドづくりについて、制作の現場からお伝えします。
*企画の根本から、デザイン開発〜商品開発〜
店舗開発〜広告販促などのポイントを、
体系づけて発信していきます。
ご存じの方は復習のつもりでリラックスして、
ご存じない方は明日使えるミニ知識としてどうぞ。
*モットーは広く浅く、豆乳の表面にできる湯葉
のように、サラ〜とやっていきます。
ただしそこには栄養分がいっぱいあるよ、というわけでして…。
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■ココロのコンテンツ
┼→心に響き、共感される視点とは
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│■ブランディングって何? ←*今回はここのお話*
│□伝わるコンセプトづくり
│□V.I(視覚的統一)のイロハ
│□デザインのチカラ
│□心を満たす商品とパッケージ
│□あなただけの店舗開発
│□共感を呼ぶサイン・ディスプレイ
│□伝わる広告、共感ツール
│□循環のリニューアル
│
↓
■これらをタテ糸に、
「心に響き、共感される」視点をヨコ糸に、
考えていきます。
どんなものが織り上がるかは、あなた次第。
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#002のテーマ
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<ブランディングって何?(2)〜いまお客さまは商品以外を買う>
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■コロナ過のダメージを引きづりながらも、ものが売れない時代が続いています。
景気回復の政府のテコ入れも、地方の中小企業などにとっては、
まだまだ、ぜんぜん実感できない話です。
政府は、賃上げ訴求なんてもので鼓舞していますが、
でもまだまだ個人消費は伸びていません。
先行き不安な要素があれば、少々収入が回復したって、それを蓄えて
おこうと思うのも当たり前ですよね。
消費者は「買う」「買わない」で、買わない方を選択しています。
■それに、もうみんな十分に欲しいものは買ってしまったし、経験もしてしまったんです。
みんな満腹状態。
消費者は、もう十分に豊かになっています。
これは「モノ」を売ろうとしたって「モノ」が売れない状態です。
いま、「安く」「品質がよく」「機能的」な商品だらけです。
それらが競うためのアドバンテージになる時代は終わりました。
問題はそれらが一人の個人にとって、なくてはならない商品や、サービスであるか、ということです。
その個人にとっての“なくてはならない存在になる”ことが、
ブランド化の道であり、あなたの仕事の存在価値なんです。
■そんな話、どこかの大メーカーが考えること、と思いましたか?
これはどこの場所でも、どこのお店でも、
考えていただきたいポイントなんですね。
あなたのお近くにもありませんか?
こんな中でも、すごく売れているモノや繁盛しているお店が。
では、なんで売れているのでしょう?
熱心な方は、業種を問わず、そこの商品をしらべたり、視察に行かれて
いることでしょう。
で、何かわかりましたか?
あなたの商品や、お店との違いは?
そんなに違わない?そう、そんなに違わないことが多い。
ただ言えることは、そのお店や商品は、
「価値をわかりやすく、上手に伝えている」はずってこと。
違うのは、品質や価格以外の部分なんです。
■いまお客さんは、商品以外を買っています。
私は商品企画や店舗開発のミーティングで、
その開発にストーリー性や、
客の立場からそれを使うシーンをイメージする、
という視点を提言します。
例えば、こんなことです。
「この商品は、有機栽培の素材を使って、伝統的な製法でつくっています。
ですから多くは作れませんが、安心して美味しく食べていただきたい、
そんな思いを込め、愛情をかけて生産したものです」
というような、伝えるべきストーリー性。
共感できるストーリーや、体験イメージを提供する。
そのものに、お金を払う価値と理由を見つけやすくしてあげる。
そんな視点をもつと、創造力と伝わる力が増幅されます。
■お客さまは、賢く情報と経験をふるいにかけます。
自分にとって、価値あるものかどうかを素早く判断します。
その人がお金を払うだけの価値と理由が必要なんです。
それを基準に、評価や口コミやリピート行動をするんです。
かつては、大衆に向けての企画開発でした。
いまはそうではない、響くのは“大衆”ではなく“分衆”ですね。
世の中すべての人を対象にする時代ではなくなっています。
それぞれの価値観をもつ分衆の群が、混在する状態なんです。
その分衆の、どれに向けてメッセージを発信するのかを、
絞り込むべきではないでしょうか?
そう、買ってほしい人、来てほしい人を絞り込むんです。
絞り込みは、こだわりです。
あなたの商品やサービスには、固有の特別なこだわりはありますか?