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IDLE TALK
私的ココロ







ディーシー・ラボの代表、奥本が、モノやコトそしてドーラクについて、その時々の興味を気ままに綴ったアイドルトーク(無駄話)。仕事も遊びも楽しむ方々との小休憩ページです。
また時折登場する趣味のコラム「道楽迷路」は、その道の趣味、興味のない方にはさっぱり意味不明、本当に時間の無駄となります。


過去の私的ココロ

お暇な方、もの好きな方ヘ贈る、愛と追憶のバックナンバー。





Vol.010
ヤフオクで完売御礼

文・写真=奥本健二




オークションへの出品をやめて久しい。

なぜなら、売りたいモノはきれいさっぱり、片づいたからだ。
それもほとんど良い値をつけてもらった。
一般人が、いらなくなった所有物を高値で売るなんて、10年前ならあり得なかった。

前回のVOL.009でも書いたが、私のオークション利用は、はやりの情報販売やせどり等でもなく、ビジネスとして同じ品を売りさばく利用法でもない。純粋に趣味で、手持ちの1点モノを売ってきたのだ。

昨年までの5年ほどの間に、200アイテム位を売っ払ったが、それだけ出品して、悪い評価は1回もなく、すべて「非常に良い」評価。
高く落札してもらって、しかも満足してもらう。そして自分も喜ぶ。
これには、ちょっとした視点とノウハウがある。

そんなことを、残っていた出品画像と記録で紹介してみよう。


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■使い倒して飽きたら売る



【左】ROLEX PRECISION60年代手巻き
ずいぶん前に、骨董店で値切って3万円で買ったロレックスの時計。
相当使い込んで革ベルトを交換したが、裏にロレックスの刻印があったので、古いベルトも取っていた。
この頃の風防はアクリル製で、金属磨きで磨くと小キズは見えなくなる。ついでにケースも磨いてピカピカにして出品した。
ロレックスで10,000円という格安スタートが注目され、落札価格は、71,000円。
10年使って、買った2倍以上の金額で売れた。

【右】HARDY“マーキス”フライリール&替スプール
フライフィッシングを始めた年、こればかりを使い倒した。
だからキズも多く、どう見てもりっぱな中古品。
しかし安売り店で17,000円で買った物が、22,000円で売れた。
純正ケースや元箱、取り説などすべて残していたことと、ケースが旧型であったこと、もともと人気モデルだったことなどが功を奏したようだ。
でも通販で買えば新品がもっと安いのに、ちょっと不思議だった。


■ヴィンテージ、アンティーク



【左】20年前のフィルソン・マッキノウクルーザーJKT
古いもの好きの人の心をくすぐると効果的な例を2つ。
アウトドアブームの頃、東京のスポーツトレインで購入し使っていた古着。硬く重く、袖が長いため、20年タンスの奧に眠っていた代物。
当時の領収書がそのままポケットに入っていたのを証拠に、ヴィンテージ品であることをPRすると、マニアが食いつき25,000円で落札。

【右】両軸式の元祖ヴォンホフ!J.Vom Hofeフライリール
100年前のオールドフライリールの中でも人気が高い、ヴォンホフのフライリール。これは米国のオークション、イーベイで落札したもので、深追いしてちょっと失敗(相場以上の800ドル)した。
手にしてみると小型すぎて使いにくい。それっと、すぐ出品。
マニアたちが競ってくれて、94,000円で落札。
失敗落札を日本の物好きマニアが救ってくれた。
落札者も使いにくかったのだろう。その後何人も私の出品コピーを使いまわして、次から次とヤフオク上で転売されていたのが、ちょっと笑えた。


■いただき物もブランド品なら大丈夫



【左】ビルアンバーグのロケットバッグ(ファーストモデル)
いただき物のビル・アンバーグのバッグ。デザインはいいが、タンニンなめし革がぶ厚く、書類だけでとてつもなく重い。金属の取っ手も痛いので、2年使った後に出品。
ファーストモデルであること、定価120,000円を売り物に、割安感をあおると46,000円で落札された。
PC他モバイル一式楽々入りますとは書いたけど、落札した人がホントに入れたら持てっこないと思った私。

【右】憧れのパボーニ!究極のPavoni PROFESSIONAL
80年の歴史を誇るイタリア パボーニ社の、プロ仕様のエスプレッソマシン。デザインをほめたら、気前のいい方がくださった。でもやっぱり面倒くさくて使えない。
いつかは「パボーニ」と思いながらもその価格に二の足を踏んでいた方、148,000円円もする新品より断然お得ですよ、と書くと、コーヒー店主の方が82,000円で落札。質屋よりはるかにいい値が付いた。


■超レア品には物欲が渦巻く



【左】希少!JOSのヘッドランプ&リフレクター
これは、コアな自転車マニアしかわからない価値。なんたってアルミ製で中はカラッポ。60年代は1,000円程度だったらしいが、今は幻のマニア垂涎のジョス431CとCBのセット。
私もさんざん探して、某マニアの方から譲ってもらったときは、汚れとキズでいっぱい。それでもこれに3万円払った。それを丹念にレストアして、新品同様品に仕立てた。
日本全国には、モノ好きがいっぱいいる。絶対欲しい人たちが大バトル。
最終的には、なんと91,000円(こんなものが!)で落札。

【右】希少!限定100本復刻グラスロッドSCOTT F733/3 #3
100本限定で復刻されたフライロッド。話題を呼び予約だけで即完売したもの。 「スコット社の最も古いモデルをカラー、ディティールを忠実に再現させた、ファン垂涎の逸品。予約に一歩遅れ、悔しい想いをされたスコットファンの皆様、この機会にぜひどうぞ」とやると、触発されたマニアが、定価をはるかに超える83,000円で落札。
ポイントは、無記名の登録カードなど、すべてモノは揃っていることをさりげなく画像で見せること。汚い画像では高値で売れない。


■ターゲットはマニア



【左】パタゴニアの前身G.P.I.W製!25年前のヴィンテージTシャツ
パタゴニアの社名はかつて、GREAT PACIFIC IRON WORKSと言い、創設者シュイナードがハーケンやピトンを作る鉄工所だった。 このTシャツは今のようにアウトドアウェアの大メーカーとして君臨する前のもの。
学生時代に2,000円位だったか。けっこう使い込んでくたびれた、この古着Tシャツが12,500円で落札された。

【右】20年前の特注パーツ!SMEトーンアーム専用ベース真鍮製
マニア以外は、これが何なのかさえもわからないだろう。
20年程前、某オーディオ専門店がSMEファンの依頼を受け、特注で限定制作されたものの1つ。SMEのちょっと貧相なベースプレートをこの重厚なブラス製ベースに替えることで、共振伝搬に強い足元になるという、ただそれだけのこと。当時5,000円位で購入。今1個だけ作るなんてどこも引き受けてくれそうにない代物で、ちょっとレアかも知れませんって伝えると、これが落札価格20,000円。オーディオも根強い。


■現行品も見せ方次第



【左】OAKLEY MAG SWITCH Ti/Ice & Medium Soft Vault
オークリーの現行品サングラス。一目惚れで購入したが、悲しいかな、ほおに当たり笑うとフレームを押し上げ、見ている人の笑いを誘うという、思っても見ない結果となったため出品。
ポイントは元箱、リーフレット類、ケース袋すべて揃っていることを、さりげなくきれいに配置して撮影すること。希望価格で出した22000円で、1時間後には即落。

【右】超軽量!ループ・エヴォテック・ライトウェイト
驚異的な軽さのラージアーバーリールとしては人気の品。洗練されたデザインは、まるでスポーティーな自動車のアルミホイールを思わせる。
質感を伝えるためグッと寄り、じゃまなバックはぼかして撮影。(ぼけてもケース、取り説、元箱付きであることはわかるように)税込み56,175円のものだが、店のクーポンがあって割り引き価格の36,000円で購入。
そのままの金額で出すと、出品直後に即落。安いとすごく感謝された。


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ヒマな時間に撮影し、プロとしての文章力を生かし(どうだか)出品して、200アイテム全てが、1回目の出品で完売だった。
ン?と興味を引くタイトルや、そそるボディコピー、よくわかる画像など広告制作などで手慣れた手法は、ここでも活用できた。
それに、オークション独特のオプション機能なども時には駆使したりと、売るためにはそれなりにコツがある。

常識はずれのスタート価格や、わかりにくい画像、誠意のない文章の出品者は、やはり落札されにくい。なんの工夫もなく、何度も再出品している人を見るが、何度やっても人に響かない。まったく無駄なことだ。

しかし、そんなことで得た臨時収入はどうしたかというと、そこはそれ、やはり次なる物欲の対象にすっかり消えていった。
ま、家計に響かず物欲解消できたことだけは、ヨカッタ、ヨカッタ。



2005年08月20日 15時33分

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