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IDLE TALK
私的ココロ







ディーシー・ラボの代表、奥本が、モノやコトそしてドーラクについて、その時々の興味を気ままに綴ったアイドルトーク(無駄話)。仕事も遊びも楽しむ方々との小休憩ページです。
また時折登場する趣味のコラム「道楽迷路」は、その道の趣味、興味のない方にはさっぱり意味不明、本当に時間の無駄となります。


過去の私的ココロ

お暇な方、もの好きな方ヘ贈る、愛と追憶のバックナンバー。





Vol.009
息詰まる夜の攻防

文・写真=奥本健二






オークション落札品いろいろ。レア物・ヴィンテージ物が多い。


ネットオークションにはまっていた。
過去形なのは、今はもう熱が冷めちまったから。
でも5〜6年前から昨年にかけては、ずいぶん売ったり買ったりしたもんだ。

私のオークション利用は、はやりの情報販売やせどり等の、儲け口としてではなく、純粋に趣味で欲しいものを買い、いらないものを売るということのみ。

最初にこのシステムに入り込み、出品された商品をみて、こりゃ自分にピッタリのシステムだと思った。

なんでもその趣味にはまると、ディープにのめり込む性格である上に、マニアックなモノが大好きな私。
それまでも、どこにも売っていないような品物を、あちらこちらで苦労して探していたのが、マニアたちがマニアックな品物をどっさり出品しているので、もう苦労がない。

後は落札できれば自分のモノ。
そしてまた、刺激的なゲームでもあったことが、はまってしまう要因だったんだ。


どーしても欲しいんだから、中古品だってかまやしない。

でも初期の頃、そんな落とし穴にはまった、ちょっと苦い思い出がある。金額はうろ覚えだけど、その攻防はよく憶えている。

その頃コッていたのは、マウンテンバイクやBMXとは全く異なる、古き良きランドナー(ツーリングタイプの自転車)をパーツから組むこと。
しかしこんなもの、ブレーキひとつ、ヘッドランプひとつだって、普通の自転車屋にはありゃしない。
60年代〜70年代には安価なものも、いまやコアなマニアな世界にのみ生息していた。

そんなある夜、ヤフオクで「50年代〜60年代のお宝パーツ譲ります」というタイトルを見つけた。
添付された、小さな写真は見にくかったが、いかにもその時代のものだった。有名メーカーのものではないが、40年前なんてどこも手作りだ。
それに「お宝パーツ」というフレーズにビビッときた。
「お宝パーツ絶対ほしい!」と思ってしまったのである。

さっそく入札。
開始価格が5,000円なので、私は6,000円を入札。
《あなたの入札額が現在の最高額です》と表示された。
(ウ〜ム、満足)

しばらくして、「マイオークション」のページから「入札中」をチェックすると、最高入札額が6,250円になり、高値更新されていた。
ライバル出現だ。
不愉快だったので、一気に10,000円を入札。
表示は8,250円と出た。
相手の入札額は、8,000円だったのだ。

終了時間は夜中の2時。まだずいぶん時間があるので、食事をすませ、テレビを見て、風呂に入ってからパソコンを立ち上げたのが12時過ぎ。
さて、俺のお宝パーツはどうなったかな〜と(もう自分のモノのつもり)マイオークションをみると、なんと相手は10,500円を付けているではないか。

ちょっと頭に来て、すぐに15,000円を投入。
表示された金額は12,000円だ。
(フフ…こんな金額で驚きゃしないゾ、着いてくるならきてみろ)

金額より問題なのは、この時点で「お宝パーツ」の本来価値がどれくらいなのかという、オークションでは何より大事な要素が、頭の中からフッ飛んでしまっていたことだ。
オークション初心者だった当時、相場も調べず出品者に品物の質問なんかもしていない。

パソコンの向こうの、目に見えない競争相手はどうやら諦めたようだ。
12,000円のまま、刻一刻と終了時間が近づいていた。
どうやら「お宝パーツ」は自分のモノになったようだ、とパソコン画面を見ながら、深夜にひとりほくそ笑んだ。

しかし終了まであと1分という時、事件は起こった。
新顔がタイミングを見極めたように、バスッと入札してきたのだ。
15,500円の表示。
(な、なんて、いやらしい!)
 ※オークションなんだから当然。その後は私もよく使った手。

興奮のあまりワナワナ指を震わせながら、16,000円を入れると、
《他の人があなたより高値を付けました》と自動入札が働き、
16,500円が表示された。
クソ〜と18,000円を入れると、さらに18,500円の表示。
あと残り15秒。
敵はいったい、いくらを入札してるんだ。
たぶん切りよく20,000円だろうと推測し、20,500円を入札。(500円しか上げていないところがセコイッ!)
アア、残り時間がない!
間に合ってくれと祈るような気持ち。
終了の表示の後、自分のIDが落札者の欄に表示された。


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果たして、「お宝パーツ」は私の手元に届けられた。
梱包を解き中の品物を見ると、色あせたそのライトパーツは、アンティークというより、古いパチ物という風情。不安が的中。

エ〜ッこれで20,500円という感じだ。(自分で付けた値段のくせに)


これが問題の「お宝パーツ」の品々。

冷静な頭で考えて、どこかのショップでこの品物を見つけたとして、喜んで20,500円を払ったかというと、とっても疑問。
失望感から、その「お宝パーツ」を、送られた段ボール箱のまま放置していると、そこに見あたらなくなった。

妻に所在を聞くと、
「えっ、あれゴミじゃなかったの?確かまだ外にあると思うけど…」

憤慨して回収しながら、ある意味妻の感覚が正しいと認めていた。

しかし、この経験からいろいろ学習した。
オークションをウォッチしていて、相場以上の高値で落札されることが、多々ある。
これは入札者が、私のように刺激的なゲームにコーフンしてしまっている結果のように思う。
それ以後、出品者の立場になる事が多かったが、それを刺激する仕掛けと作戦で、ずいぶん高値で落札してもらった。
最初の失敗が授業料になり、まあ元は取ったというとこか。

その後の私は、落札するのは米国の最大オークションサイトのイーベイ
→ http://www.ebay.com
出品するのは日本のヤフーオークションで愉しんだ。
→ http://auctions.yahoo.co.jp

まだオークション未経験の方は、先ずはヤフオクでお好きなジャンルを覗いてみてはいかが?
ただし、コーフンせずあくまで冷静に…。




2005年08月18日 12時42分

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